坪単価の出し方をわかりやすく紹介! 注文住宅の場合など計算する際の注意点も詳しく解説

坪単価の出し方をわかりやすく紹介! 注文住宅の場合など計算する際の注意点も詳しく解説|株式会社イー・トラスト

「坪」は、日本に昔からある広さの単位です。不動産業界や建設業界では、現在でも土地や建物の面積を示す際によく使われています。マンションや賃貸住宅では平米(平方メートル)が使われるようになってきていますが、戸建て住宅などでは坪単価で価格が表示されているケースも少なくありません。

本記事では、不動産の価値を知るうえでも重要な、坪単価の出し方と計算する際の注意点をわかりやすく解説します。

坪単価の基本を理解する

坪単価の基本を理解する

坪とは、メートル法が導入される前から使用されている面積の単位です。坪単価は不動産価格の表示によく使われているため、不動産取引をする際には坪単価の理解が欠かせません。
まずは、坪単価の基本を、わかりやすくご紹介します。

土地や建物の1坪あたりの価格

坪単価とは、土地や建物の1坪あたりの価格です。ただし、土地と建物では、坪単価の考え方が異なります。土地の場合は単純に土地の価格を坪数で割ったものですが、建物の場合に使用するのは建築費全体です。

建築物の坪単価を算出するための建築費には、基礎・外壁・屋根などの建物本体工事に関わる費用だけではなく、本体に付随して発生する別途工事費や諸経費も含まれます。そのため、坪単価から建物の適正価格を判断する際には、建築費の内容を十分把握しておくことが必要です。

予算や相場との差異を把握するために重要

不動産を取得する際には、物件の適正価格を見極める必要があります。坪単価の仕組みを理解していれば、予算や相場との差異を的確に把握することが可能です。
土地や建物全体の価格は、単純に広さによって変わってきます。坪単価で比較することで、客観的に高いのか安いのかを判断できるのです。地域や条件によって異なる坪単価を比較することで、予算にあう最適な物件を見つけられるでしょう。

平米単価との違い

平米単価とは1平米(1平方メートル)あたりの建築費で、坪単価と同様に不動産取引の場面でよく使用されています。単純に基準とする単位が坪単価とは異なり、1坪は約3.3平方メートル(正確には3.3058平方メートル)です。
坪単価を3.3058で割ると平米単価になり、平米単価に0.3025を掛けると坪単価に変換できます。不動産業者によって単価表記は異なるため、物件を比較する際は坪単価か平米単価にそろえましょう。

坪単価の算出自体は簡単

坪単価の算出自体は簡単

坪単価の計算は建物の本体価格と坪数の情報があれば、誰でも簡単に算出できます。また、平米表記であっても変換することで坪単価の算出が可能です。

具体的な数字を使用して、坪単価の出し方をみていきましょう。

坪単価の計算式

建物の坪単価は、次の計算式で算出できます。

坪単価 = 建物の本体価格 ÷ 坪数(延床面積)

建物の本体価格とは、土地の条件や注文内容の影響を受けない、建物のみの価格をいいます。そして、延床面積とは建物各階の床面積合計であり、2階建ての物件であれば1階と2階の床面積を足した面積です。平屋であれば、延床面積と建築面積はほぼ同じになります。ただし、延床面積には、バルコニー・吹抜け・ロフトなどが含まれないため注意しなければなりません。

それでは、以下の条件で坪単価を算出してみます。

建物の本体価格:4,000万円
坪数(延床面積):40坪
4,000万円 ÷ 40坪 = 坪単価100万円

次に、延床面積が平米数で表記されている以下の条件で坪単価を算出してみます。

建物の本体価格:4,000万円
平米数(延床面積):132㎡
132平米 × 0.3025 ≒ 40坪(39.93坪)
4,000万円 ÷ 40坪 = 坪単価100万円

坪単価の計算には表計算ソフトが便利

坪単価の計算は、仕組みさえ理解できていれば簡単に算出できますが、表計算ソフトを用いれば瞬時に数値がわかります。特に、坪単価と平米単価が混在する物件を比較する際は、計算式を入力しておけば簡単に算出可能です。

また、インターネット上にも、坪と平米単価を算出するためのさまざまなツールがあります。坪数と平米数の相互変換も簡単で、不動産の知識が乏しい人でもすぐに利用できるため便利です。

坪単価を出す際に注意すべきこと

坪単価を出す際に注意すべきこと

土地の坪単価であれば計算は単純ですが、建物を含む不動産の坪単価を算出する際には注意が必要です。特に、注文住宅には決まったルールがないため、一定の基準で算出されているとは限りません。
坪単価の算出や比較をする際に注意すべき点について、詳しく解説します。

注文住宅には一定のルールがない

注文住宅の価格を検討する際にも、比較しやすい坪単価を使用します。しかし、算出の際に含める費用に一定のルールが設けられておらず、ハウスメーカーや工務店によって基準が異なります。
また、注文住宅は注文者によって内容が異なるため、単純に坪単価のみでは比較できません。複数の物件の坪単価を比較する際は、算出したハウスメーカーなどに条件や内容をしっかりと確認してください。

本体価格に含まれている内容を確認する

坪単価を左右するのは、基準となる本体価格です。しかし、本体価格に含まれている内容は、建築する業者によって異なります。坪単価をみる場合は、本体価格に含まれている内容を、見積書や資金計画書で確認しておきましょう。

また、注文住宅の場合は本体の建築費に加えて付帯工事費や諸経費が発生しますが、坪単価に含まれているとは限りません。単純な坪単価の比較だけではなく、本体価格に含まれるサービスや付帯費用の内容を考慮して総合的に判断することが大切です。

延床面積が小さい場合は割高になることを理解しておく

坪単価は本体価格を延床面積で割って算出するため、面積の小さい物件では割高になりがちです。延床面積が小さい場合でもキッチン・トイレ・バスルームといった基本設備の費用は大きく変わらないため、結果的に全体としての費用が割高になります。

延床面積の広い物件の坪単価は低く、小さい物件では高くなることを理解しておくことが重要です。ただし、建築の内容によっては、必ずしもこの傾向に当てはまるとは限りません。

【まとめ】坪単価は判断材料の1つと理解しておく

【まとめ】坪単価は判断材料の1つと理解しておく

坪単価を理解していれば、適切な予算設定と物件価格の客観的な比較検討ができます。しかし、坪単価算出のもと基になる建築費はハウスメーカーや工務店で基準が異なるため、建築費の内容を適切に精査することが大切です。

注文住宅をはじめとする不動産の取得は、決して安い買い物ではありません。単純な坪単価の比較だけで購入を決断するのではなく、いくつかある判断材料のうちの1つだと理解しておきましょう。
 
 

友だち登録で役立つ情報をお届け!

イー・トラストのLINE公式アカウントでは、コラムの更新情報を随時お届け中です!
友だち登録をすると、ダウンロード資料「初めてでも失敗しないマンション経営」をすぐにお読みいただけます。
マンション経営をもっと詳しく知りたい方、ぜひご覧ください!

\さらに今なら!/
アンケート回答で【Amazonギフトコード 1,000円分】をプレゼント中です!

LINE友だち登録はこちら

お役立ちコンテンツ!

LINE公式アカウント 友だち登録

\投資・金融に関するお役立ち情報をお届け!/
LINE公式アカウント 友だち登録募集中!