神戸市は古くから国際貿易の拠点として発展し、現在も関西圏の主要都市として成長を続けています。また、商業施設やインフラの整備により利便性が高いだけではなく、行政の助成制度や防災対策が充実していることも大きな魅力です。
そこで本記事では、神戸市が不動産投資先として選ばれる理由を、街の特徴や将来性の観点から詳しく紹介します。不動産投資をする際の判断材料として、ぜひ参考にしてください。
もくじ
神戸市が不動産投資で注目されている理由
神戸市は近年、不動産投資家から高い人気を集めています。計画的な都市開発が奏功し、多くの人が住みたいと感じる都市に現在も成長し続けているためです。
神戸市が不動産投資で注目されている理由を、3つの観点から紹介します。
賃貸需要が安定している
神戸市の人気は高く、常に人が流入してくることから、安定した賃貸需要が見込めます。住みたい街ランキングでは常に上位にランクインするほど、関西圏屈指の人気都市であるためです。また、関西圏の中心都市として、多くの企業の本社や支社もあります。全国からの転勤者が多いほか、雇用があることも人が集まる理由の一つです。
賃貸需要が高ければ、不動産投資で懸念される空室リスクが低下します。リスクが低く将来性もあるため、神戸市は不動産投資先としての人気が高いのです。
交通インフラが充実している
神戸市の充実した交通インフラは、不動産投資家にとって大きな魅力です。市内にはJR・阪神・阪急・地下鉄などの鉄道網が整備されており、市民の移動を支えています。また、大阪や京都へのアクセスも抜群で、大阪までの所要時間は20分程度と通勤や通学にとても便利です。
さらに、名神高速・山陽道・中国道のインターチェンジもあり、西日本全域への交通の要所としても機能しています。人と物の流動性が高いことも、不動産投資先として注目されている理由です。
街としてのブランド力が高い
街としてのブランドが確立されていることも、不動産投資家から人気を集める理由です。神戸市は、歴史と現代が調和する「おしゃれな街」というイメージが全国的に定着しています。
特に、異国情緒あふれる北野異人館街、ファッションやグルメの最先端を行く三宮・元町などは、多くの人があこがれるエリアです。また、街並み以外にも灘の日本酒や神戸牛など、食文化でもブランド力が際立っています。
街全体のブランド力から将来的な発展も見込まれるため、不動産投資先としては最適です。今後さらに人気が高まれば、運用益だけではなく物件によっては売却益も狙えます。
神戸市の魅力と特徴
神戸市が人気の理由は、単に都市として発展していることだけではありません。自然との調和や治安の良さ、行政の手厚いサポートなど、さまざまな面から注目を集めています。
神戸市の魅力と特徴について、さらに詳しくみていきましょう。
自然と都市部がうまく融合している
周囲を海と山に囲まれた神戸市は、自然の美しさと都市の利便性が見事に調和した街です。中心地の三宮や元町エリアには商業施設やオフィスビルが立ち並ぶ一方、休日には六甲山へハイキングに出かけられます。
利便性の高い都会的な暮らしを実現しながら、自然と手軽に触れあるところが神戸市の大きな魅力です。仕事だけではなく、余暇の過ごし方が重要視されている現代において、神戸市は理想的な環境といえます。
助成や支援制度が手厚い
神戸市は、住民に対して幅広い助成や支援制度を提供しています。特に、子育て世代や高齢者へのサポートが充実している点が特徴です。
たとえば、子育て支援として保育料の助成や育児施設の整備が進んでおり、安心して子育てできる環境が整っています。また、高齢者向けには家賃補助制度が用意されているため、老後まで安心して生活できる点も魅力です。
さらに、移住者向けの住宅支援制度も、神戸市への移住を加速させています。広く住民を受け入れ、手厚いサポートで長く住んでもらうことを目指しているのでしょう。行政による強力なサポート体制も、神戸市が人気を集める理由です。
都会なのに治安が良い
神戸市は大都市でありながら、治安の良さが際立つ街です。特に、子どもや女性の安全を守るため、通学路や主要駅への防犯カメラの設置、三宮・元町といった繁華街エリアでの街灯整備やライトアップを計画的に進めています。
街全体として犯罪抑止に向けた取り組みが徹底されており、市内の警察署や地域防犯パトロールの活動も活発です。そして、地域コミュニティがしっかりと機能しているため、住民同士の交流や助け合いも治安向上につながっています。
防災意識が高く仕組み化されている
神戸市は、1995年1月に発生した阪神・淡路大震災を経験したことから、防災意識が非常に高い都市として知られています。震災の教訓をもとに、防災対策を徹底的に強化し、災害に強い都市づくりを進めてきました。
たとえば「くらしの防災ガイド」の配布や、定期的な防災訓練の実施によって、市民の防災意識を高めています。また、建物の耐震化や河川整備といったインフラ強化も、街と行政が一緒になって進めてきました。
震災という教訓を活かした街づくりが、住民の安心安全につながっています。
将来性にも期待できる神戸市
神戸市は、将来性のある都市として注目されています。とくに、大阪で開業予定の統合型リゾートと神戸市独自の政策は、不動産市場に少なからず影響を与えるはずです。
不動産投資先という観点から、神戸市の将来性について詳しく見ていきましょう。
統合型リゾートによる人気の上昇が見込める
2030年秋に大阪市に開業予定の統合型リゾート(IR)は、神戸市の不動産市場にも影響を与える可能性があります。IRとは、カジノやホテル、ショッピングモールなどが集約された複合施設です。開業後には、国内観光客だけではなくインバウンド需要も見込まれています。
神戸市からIRのある大阪市夢洲へは、有料道路の利用で約40分と通勤圏内です。IR関連の雇用が見込まれるため、神戸市の不動産需要が一層高まると予想されています。
タワマン規制法によってマンション需要の増加が見込める
神戸市は2020年7月に条例を改正し、事実上新たなタワーマンションの建設はできなくなりました。JR三ノ宮駅南側の約22.6ヘクタールのエリアにおける新たな住宅建設が禁止されたほか、新神戸駅から神戸駅までの約292ヘクタールの地域で、1,000平方メートル以上の敷地に建てるビルの住宅部分の容積率が400%以内に制限されたためです。
一方で、今後も人口の流入は予想されていることから、既存のマンションを中心に住宅需要がさらに高まる可能性があります。需要が高まれば物件価格、家賃ともに上昇するため、不動産投資先としては最適です。
【まとめ】神戸への不動産投資の検討は早めの決断がおすすめ
神戸市の不動産需要は、すでに高まりつつあります。神戸での不動産投資を検討している場合は、価格が上昇してしまう前に物件を購入することが大切です。物件取得価格が高くなると、今後の発展が見込まれるとはいえ、利回りが悪化してしまいます。また、決断が遅くなるほど、機会損失にもつながりかねません。
タワマン規制法やIRの開業といった追い風によって、不動産投資家からの人気を今後さらに集めることが予測されます。最適な投資先を探している方は、ぜひ神戸市を候補の一つとして検討してみてください。