千年の歴史を刻む古都・京都の不動産投資事情。日本の伝統と都市の魅力が半ばするこのエリアで、マンション経営熱が高まっている理由を探ってみました。
歴史的遺構だけでなく不動産の資産価値も高い街
平安の面影を今に伝える京都。その魅力は決して神社仏閣などの歴史的遺構や文化の香りにとどまりません。四季を彩る自然の景観と調和する都市の佇まい、暮らしやすいその環境もまたほかにはない美点。一般にこうした典型的な観光地は、どちらかといえば生活の場としての充実はあまり期待できませんが、京都は例外です。
事実、2016年の「住みたい街ランキング」で、横浜市に次いで2位に輝いたのもこの街の持つポテンシャルが周知されている証拠でしょう。とくに注目したいのは、京セラや任天堂など世界的な大企業がここに本社を置いていること。このように、ビジネスや情報の発信地としても存在感を示す街だけに、都市機能の集約度合い、利便性も高いので一帯の不動産価格も高値で推移する傾向があります。
単身者世帯が多くワンルームマンションの需要に富む
京都には国公立、私立を含め、多くの有名大学が点在するエリア。こうした背景もあってか、ビジネスマンだけでなく学生など単身者世帯が多いのもこの街の特色です。当然、不動産物件でもとりわけワンルームマンションのニーズが高いため、この地域の市場動向を注視している一般の不動産投資家も少なくありません。
需要に比べ供給が不足。そこにビジネスチャンスが生まれる
ところが、これだけの市場性を秘めながら、ワンルームマンションに関してはどういうわけか需要が供給に追い付いていない状況が続いています。原因として考えられるのは、やはり、京都の厳しい景観規制。これがある種の歯止めになって、市街地における大型開発を難しくしているというのが実態のようです。
こうした傾向は、今後も容易に変わらないと考えられますが、そうなるとこの需給のアンバランスも当面は継続していくことでしょう。ただ、マンション経営を展開するには、この状況はむしろ好都合。今後も周辺エリアからの流入が進んでいくことを考えれば、加速度的に需要が供給を上回るようになり、マンション市場をより魅力的なものにしてくれることでしょう。
まとめ
不動産取引実績が多い京都エリア。今後、さらに活況を呈することが期待されるこの街で、皆さまも不動産投資、マンション経営に乗り出してみませんか?