不動産投資に挑戦する前に経験者のブログを参考にして失敗を回避したい、と思う方もいるのではないでしょうか。
不動産投資のセミナーに出るのもよいですが、経験者のブログを閲覧するのも勉強になるでしょう。リアルな体験談を読むことで、不動産投資を行う際の注意点が明確になります。多くの失敗事例を知ることは、ご自身の運用の成果に直結することです。
そこでこの記事では、不動産投資の失敗が掲載されているおすすめのブログを紹介します。ぜひお役立てください。
もくじ
参考になる!おすすめの不動産投資の失敗体験ブログ
参考になるおすすめの不動産投資の失敗体験ブログは、次の6つです。
- 不動産投資 失敗 ブログ
- サラリーマン大家の失敗多め不動産投資体験記
- 不動産投資失敗記
- 不動産投資で地獄を見たブログ
- ななころびやお記
- 不動産投資で失敗した、まりおくんのその後
初めて不動産投資を行ったときの心境を赤裸々に綴っていて、大変勉強になります。以下で一つ一つご紹介しましょう。
不動産投資 失敗 ブログ
「不動産 失敗 ブログ」は、ファイナンシャルプランナーとして活動していた方が「不動産投資に失敗していく人」を目の当たりにし、その衝撃を綴ったブログです。30代・40代の会社員・公務員のケースを中心に、以下のような失敗事例を述べています。
- 具体的にいくら赤字になったのか
- 節税を優先する怖さ
- 空室リスクの怖さ
- 高利回り物件の落とし穴など
1記事30秒程度で読めるため、失敗の大まかな内容を知るには適しています。事例数は10個と少なめで、記事の最終更新日は2014年です。時間が経っても変わらない「不動産投資の怖さ」が簡単にわかります。
高利回り物件や空室などのリスクには注意しなければならない、と改めて痛感するブログです。
サラリーマン大家の失敗多め不動産投資体験記
2017年に不動産投資を始めた現役サラリーマンが運営しているブログです。「これから始める人が失敗しない」ために、過去の失敗を赤裸々に綴っています。この方が伝えたいことは、「営業マンの話はポジショントークである」ことです。
自身の体験ベースに語られており、説得力があります。現在も多くの物件を運用し専業大家を目指しているため、業界の現状を知る上でも参考になる内容です。
ほかにも、実際に所有している物件の状況を写真付きで紹介しています。リフォーム日数や金額も詳細に書いており、運用イメージが湧きやすいブログです。リフォームのビフォーアフター写真もあり、大変興味深い記事となっています。サラリーマンの方は参考になるでしょう。
不動産投資失敗記
「不動産投資失敗記」は、30歳で戸建てを購入した方が運営するブログです。【不動産投資失敗記第1・2・3話】では、不動産投資を意識し始めた話から物件との出会い、そして決算後の内覧で起こった衝撃について事細かに語っています。具体的な手続きの流れを知るのにも、おすすめです。
ほかにもさまざまなエリアのマンション・アパート・戸建てをピックアップして、自身の視点から管理状況や家賃の設定、諸経費の金額、利回りなども検証しています。特に物件ごとの不動産取得税や仲介手数料、火災保険料などは、参考になるでしょう。
さまざまな経験をしたオーナーだからこそ伝えられる情報が満載です。これから不動産投資を始めたい方は、ぜひ読んでみましょう。
不動産投資で地獄を見たブログ
「不動産投資で地獄を見たブログ」は、「不動産投資は不労所得になる」などの巷にあふれている本を参考にした結果、地獄に陥った経験を綴ったブログです。
オーナーは都内に区分マンション1室とマンション1棟、賃貸併用住宅1棟、横浜にアパート1棟を、合計2億円以上で購入しました。
なかでも印象的なのが「営業マンのセールストーク」です。年金対策になることや万が一の場合には借金のない不動産が残ると話し、極めつけは「頭金、諸経費を200万円から10万円に下げる」内容だったと、告白しています。
「セールストークに簡単に乗ってしまってはいけない、一旦冷静になって話を持ち帰る、家族などに相談する」ことの大切さがわかるブログです。
ななころびやお記
「ななころびやお記」は、結婚をきっかけに不動産投資に目覚めて、紆余曲折しながらも13年以上不動産投資をしている方が運営するブログです。現在はコンサルタントとしても活動しており、「ななころ流」の不動産投資法を多くの方に伝授しています。
ななころさんが考える不動産投資で成果を出せない原因は、「関連書籍を多く読んでいないこと」です。ななころさん自身、本だけではなくセミナーに参加したりDVDを購入したりと惜しみなく勉強した結果、成功できました。
さらに不動産投資情報のメルマガも発信しています。酸いも甘いも経験したオーナーだからこそ、初心者に響く内容です。不動産投資に失敗したくない方は、一度訪れてみることをおすすめします。
不動産投資で失敗した、まりおくんのその後
赤字経営が続いたことで売却を余儀なくされたオーナー・まりおくんと、買い主の心情・行動を描いた漫画です。
差押通知書が届き切羽詰まっているオーナーが、家族との意見の食い違いに悩んだり、感謝してくれる入居者がいるなかでなかなか売却に踏み切れなかったりする思いを語っています。「赤字経営の重大さ」がわかるため、不動産投資家を目指す方であれば読んでおきたい作品です。
この漫画は、不動産投資情報サイト「楽待」に13話掲載してあります。さらにまりおくんのインタビュー記事もあり、実際の差押通知書の写真も見どころです。
「不動産投資でお金持ちになりたい」とまりおくんと同じ夢を持っている方は、反面教師として読んで、失敗を防ぎましょう。
不動産投資で失敗しないためのブログ活用のポイント
不動産投資で失敗しないためには、以下の点に注意しましょう。
- 体験者が失敗した原因を探る
- 疑似体験をしてリスク管理を徹底する
失敗談を読んでも、「自分には起こりえない」とプラスに読み替えてしまいがちです。失敗した行動を具体的に知り、ご自身の経済・家庭状況などと照ら合わせましょう。自分の身に発生するリスクがわかれば、失敗を防げます。
体験者が失敗した原因を探る
はじめに、体験者が失敗した原因を探りましょう。分析することで、ブログ内には書かれていない新たな発見もできます。具体的には以下の点に注目しましょう。
- なぜ営業マンの話を鵜呑みにしてしまったのか
- なぜ高利回り物件に手を出してしまったのか
そうすることで「勉強不足だった」「自分の意思だけで決めていた」といった原因を見つけられます。失敗の原因を分析し明らかにしているブログもあります。参考にできる点は、積極的に取り入れましょう。
疑似体験をしてリスク管理を徹底する
次に疑似体験をして、リスク管理を徹底します。次のように、ご自身の経済・家庭状況などに当てはめてみましょう。
- 子どもの教育費に影響が及ぶため、家族とも話し合う必要がある
- まだ1冊しか本を読んでいないため、勉強が必要である
- 家族が毎月3万円の出費であれば、余裕だと言っていた
「ブログを読むだけ」では、十分な対策を講じられるとは言えません。反面教師として、ご自身も同じような失敗をしないように気を付けましょう。
ブログ以外にも!参考になる不動産投資の失敗事例
ブログ以外にも参考になる不動産投資の失敗事例は、数多くあります。
- 職場に発覚した
- 収支がマイナスになり自宅を失った
- サブリース契約を破棄されて自己破産になった
- 詐欺まがいの物件を購入した
より多くの失敗事例を知ることで、多角的に「不動産投資の実態」を観察できます。ご自身に限らずご家族を守ることにもつながるため、積極的に取り入れましょう。
職場に不動産投資をしていることが発覚したケース
スキマ時間に不動産投資を行っているサラリーマンは、多くいます。「サラリーマン大家」と呼ばれる方は、会社の就業規則に抵触しないか注意しましょう。
2017年は「副業解禁の年」と言われ、大企業を中心に副業を解禁しました。ただし未だ多くの企業では、認められていません。
休日に物件の管理をするのも禁止です。もちろん職場のPCで不動産サイトを見たり、業者に連絡を取ったりするのもよくありません。会社によっては処分を下す場合もあります。
「他の人も何かしらやっているだろう」と軽い気持ちでいると、本業も辞めざるを得ないかもしれません。不動産投資を行う際には、勤め先が副業を認めているかも確認しましょう。
収支がマイナスになり、自宅を失ったケース
不動産投資で避けたいのが、マイナスの収支が続くことです。家賃は年数が経つにつれて、下がっていきます。想像以上に家賃が下がれば、貯金を切り崩しつつ運用しなければなりません。
家賃収入は、不動産投資を支える大きな柱です。家賃が入る見込みがなければ、早めの売却も考える必要があります。
ここで問題になるのが、ローン残債です。ローンが残っていれば、残債を支払いながらの売却となります。たとえばローン残債が1,000万円で売却額が800万円だと、残り200万円を捻出しなければなりません。
場合によっては、自分の住宅まで売却する事態にも陥ります。不動産投資を始める際には、家賃下落のリスクも把握して計画を立てましょう。
サブリース契約を破棄されて自己破産することになったケース
不動産投資では、不動産管理会社とサブリース契約を結ぶこともあります。サブリース契約は、不動産管理会社が物件を借り上げて、オーナーに一定割合の家賃を保証するものです。入居率にかかわらず家賃を保証してくれるため、オーナーにとってメリットの大きい方法といえます。
ただし一定期間で家賃が見直されることもあるため、注意が必要です。不動産管理会社の経営が厳しくなると一方的に借り上げ金額を減額し、オーナー側に入る家賃収入が少なくなってしまいます。最悪の場合、契約解除も避けられません。
ローン返済だけが残ってしまい、自己破産にまで陥ることケースもあります。「サブリースの良い面だけ」を見て契約するのは、控えましょう。
詐欺まがいの物件を購入してしまったケース
詐欺まがいの手法で近寄ってくる不動産会社もあります。たとえばリフォーム代が20万円しかかからないところに、200万円請求してくるケースです。
悪質な手法で運営している会社はのちに廃業する可能性が高く、気づいた頃には取り返しの付かないことになり、多額の借金を抱えることもあります。自己破産に陥れば、自宅や車などの一定金額以上の資産はすべて売却しなければなりません。
不動産会社の営業スタッフは、見込み客にとってメリットのある話もしてくれます。ただし「会社の利益を上げる」ことを優先しているケースが多いのが現状です。リフォーム代や利回りなどは、一旦家に持ち帰って、第三者からも見てもらいましょう。
不動産投資でよくある失敗のケースとは?
不動産投資でよくある失敗のケースは、以下の5つです。
- 相場価格を把握せずに購入する
- 利回りだけを見て購入する
- 出口戦略を考えない
- フルローンで契約をする
- リスクの想定が甘い
不動産投資初心者が陥りやすいのは、高額で購入すること・利回りに気を取られること・数十年後の計画を立てていないことです。その多くは、あらかじめ十分に勉強することで防げます。
相場価格を把握せずに購入してしまう
相場価格を把握せずに購入してしまうケースは、多数あります。不動産会社から紹介された価格が、「適正価格」と信じてしまうためです。
不動産会社は、はじめから「条件の良い」物件を紹介してくれるとは限りません。自社にとって高利益の物件を提案してくるケースもあります。
相場を見ないで契約すると、同じエリアのほかの物件よりも高値になるため売却が難しくなります。良い物件を見つけても一旦持ち帰り、相場価格と比較しましょう。
利回りだけを見て購入してしまう
利回りだけを見て購入するケースも、あとを絶ちません。「利回り」は、不動産情報サイトで簡単に閲覧できます。収益性の高さを表しているため、多くの方が判断材料にしている現状です。利回りだけを見た結果、割高な物件を勧められてしまいます。
私たちが普段閲覧するのは、満室時の家賃収入をもとに算出した「表面利回り」です。空室になることもある他、火災保険料や固定資産税、修繕費などの諸経費も合わせて加味しなければなりません。
出口戦略を考えていない
さらに出口戦略を考えていない方もいます。出口戦略とは、いつ売却すべきか考えることです。「世界的なイベントがある、あと2年後に売却しよう」「近隣で開発がある、そろそろ検討しよう」と計画を立てなければ、予想よりも大幅に売却益が下がることがあります。
不動産投資を年金対策として始めたい場合に、適切な出口戦略を立てていないと、十分な生活資金となりません。将来のご自身の生活を守るためにも、出口戦略はしっかりと考えましょう。
フルローンで契約をする
金融機関から借り入れを行う場合、フルローンで契約することもあります。フルローンとは物件価格すべてでローンを組むことです。頭金を準備する必要がないため、不動産投資を始めるための諸経費を手元に残しておけます。
ただし10年、20年の間に金利が上昇するリスクも、考えなければなりません。返済額も高額になるため、キャッシュフローが悪化しやすくなります。金銭的に十分な余裕があるとはいえない方は、フルローンは避けたほうが無難です。
リスクの想定が甘くて失敗する
そのほかにも、リスクの想定が甘いケースもあります。不動産投資には、空室や家賃下落、修繕、災害リスクなどが付きものです。「すぐに入居者が埋まるだろう」「きっと地震も発生しないだろう」と楽観的に考えていると、万が一の場合に適切に対処できません。
不動産投資ではオーナーの年収や金融資産などによって、適切な投資方法が異なります。長い目で見たときのご自身の属性を確認しながらリスクを想定し、失敗を回避しましょう。
失敗したくないなら!実績に長けた不動産投資会社を選ぼう!
不動産投資では、物件選びや事前のシミュレーションなどが重要です。さらにパートナーとなる不動産投資会社選びも、大切になってきます。
失敗のリスクを抑えたければ、実績に長けた不動産投資会社を利用しましょう。不動産業界の最前線に立ち実績の多い会社は、オーナーや入居者からの満足度も高くなります。
不動産投資はあくまで「投資」です。失敗は起こるものと想定して、契約しなければなりません。
不動産投資会社は、オーナーの10年、20年以上のパートナーになります。不明点を気軽に質問できたり心から信頼できたりする会社であれば、万が一失敗しても適切に対応してくれるものです。納得がいくまで相談をし、信頼できる不動産投資会社を選びましょう。
まとめ
不動産投資の失敗ブログを読むことで、ローン返済の大変さや空室リスク・高利回り物件の怖さなどがわかります。反面教師としても役立つため、大変勉強になる方法です。
失敗ブログを読んだあとは、さらに情報収集を行うことをおすすめします。「自分の場合はどうなるのか」と当てはめて、リスク回避に努めましょう。不動産投資を始めるとなると、楽観的に見てしまいがちです。「明日は我が身」と思って、失敗ブログを活用しましょう。