アセットアロケーションの理想的な比率とは? 決め方や不動産投資も含めたポイントを徹底解説

アセットアロケーションの理想的な比率とは? 決め方や不動産投資も含めたポイントを徹底解説|株式会社イー・トラスト

投資計画を立てる際、まずはアセットアロケーションを決めることが大切です。また、アセットアロケーションはポートフォリオとは違うため、正確に理解して決めないと理想的な投資計画を立てられません。

本記事では、アセットアロケーションの理想的な比率から、アセットアロケーションの決め方、不動産投資を組み込むメリットまで詳しく解説します。アセットアロケーションの決め方に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

アセットアロケーションとは資産配分

アセットアロケーションとは資産配分

アセットアロケーションとは、投資をする際の資産配分です。限られた資産をどのような投資先で運用するのかを、アセットアロケーションで決めて把握することで投資のリスクを下げます。

アセットアロケーションと混同されがちなポートフォリオとの違いも含めて、基本的な内容をみていきましょう。

アセットアロケーションはポートフォリオとは違う

アセットアロケーションと似た意味合いの言葉に、ポートフォリオがあります。投資先に対する資産配分という意味では、アセットアロケーションもポートフォリオも同じです。しかし、アセットアロケーションのほうが、上段の分配範囲となります。

株式や債券、不動産、さらには国内と海外といった、さまざまな投資手法の配分を示すのがアセットアロケーションです。一方、ポートフォリオとは、投資手法内の具体的な金融消費の配分を指します。

投資計画を立てる際はアセットアロケーションをまず決める

投資計画を立てる際は具体的な金融商品を決める前に、まずアセットアロケーションを決めることが大切です。例えば、株式投資のみに全資産を配分してしまうと、いくら金融商品ごとにリスク分散を図っても、株式市場全体が縮小した場合に大きな損失が生じてしまいます。

不動産や株式など、投資手法ごとに特徴は異なります。異なる特徴を持つ投資対象に資産を分散するためには、アセットアロケーションが重要です。

ポートフォリオは、分配した資産をさらに低リスクで効率よく運用するために設計します。ポートフォリオで使える資産は、あくまでもアセットアロケーションで決めた範囲内ということを理解しておきましょう。

理想的なアセットアロケーションの決め方

理想的なアセットアロケーションの決め方

理想的なアセットアロケーションを決めるには、いくつか押さえておきたいポイントがあります。投資手法の特徴を踏まえて、適切なアセットアロケーションを決めることが大切です。

アセットアロケーションを決めるためのポイントを詳しくみていきましょう。

リスクを踏まえて分散投資をする

アセットアロケーションを決める際にもっとも重要な視点は、リスクを踏まえて分散投資をすることです。リスク許容度にあわせて、無理のない組み合わせを検討します。

リスクの許容範囲はライフステージや状況、考え方によって変わってくるため、将来の状況や投資目標を踏まえて十分に検討しましょう。例えば、年齢が若ければリスクの高い投資で失敗しても、立て直すチャンスは十分にあると考えられます。一方で、投資期間を長くとれるため、リターンが少なくてもよりリスクの低い投資方法を選ぶことも選択肢の一つです。同じ年齢で想定しても、リスク許容度は人によって異なります。

現金資産の全額を投資資金にしない

アセットアロケーションを決める際は、現金資産の全額を投資資金に配分しないことも大切です。投資方法によってはすぐに現金化できないため「生活防衛資金」として一定の現金を常に確保しておきましょう。

また、現金化できる投資方法であっても一時的に値下がりする可能性があるため、現金が必要になったタイミングによっては資産が目減りしかねません。生活防衛資金の目安はライフステージや家族構成によって異なりますが、少なくとも3か月程度は無収入でも生活できる備えをしておくことをおすすめします。

相関関係にない資産に分散する

アセットアロケーションで資産配分を管理する最大のメリットは、投資先ごとの相関関係を把握できることです。リスクやリターンだけではなく、相関関係のない投資先を選ぶことで、一部の市場が縮小しても資産全体への影響を最小限に抑えられます。

例えば、新興国の株式とドル円相場はほとんど連動しません。また、日本の株式と国債も、相関関係が比較的低い投資先といえるでしょう。投資対象によって特徴は異なるため、株式や債券、金などの種類だけではなく、投資対象の地域による違いも把握しておくと安心です。

一方で、両者の価格が連動するだけではなく、値動きが反対方向に動く負の相関関係もあるため注意が必要です。例えば、米国株式が上昇すると、一般的に米国債券は下落します。極端な話ではありますが、資産をそれぞれ同じだけ配分していた場合は相殺されて利益を得られません。

正負それぞれの相関関係を考えたアセットアロケーションにすることで、リスクの低減と利益の最大化を図れます。

定期的にリバランスと損切りをする

定期的なリバランスも、アセットアロケーションを運用する際に重要なポイントです。アセットアロケーションに従って資産配分をしても、投資成績によって比率は変わってしまいます。リバランスとは、資産配分を当初の比率に戻すことです。定期的にリバランスをすることで、安定的に投資目標の達成を目指せます。

また、リバランスの際に損失が出ている投資先があると、損切りが必要なケースもあります。損失が一時的なものであれば問題ありませんが、全体の資産状況を考えて判断しましょう。

アセットアロケーションに不動産投資を組み込むメリット

アセットアロケーションに不動産投資を組み込むメリット

アセットアロケーションに不動産投資を組み込むことで、全体のバランスが取りやすくなります。不動産投資は、株式や債券といったほかの投資とあまり連動しないためです。

不動産投資をアセットアロケーションに組み込むメリットを詳しくみていきましょう。

不動産投資はリスクとリターンのバランスが理想的

不動産投資は現物資産のため、一般的にリスクの低い投資方法とされています。入居者からの賃料によって、長期間安定的に運用できるためです。さらに、不動産価格が高騰した際は、売却することで大きな利益を得られる可能性もあります。

不動産価格は株式のように大きく変動しないため、市場トレンドに変化があった際に対応しやすい点も不動産投資の特徴です。価格変動が少なく、短期間で大きな利益は見込めないものの、長期にわたって確実に利益を積み上げていけます。

不動産投資はインフレに強い

不動産投資は、インフレに強い投資方法の一つです。主な収入源である家賃は物価の上昇に連動してあがるため、得られる利益は相対的に変化しません。

また、ローンを組んで物件を取得していた場合、インフレになると債務が実質的に減少する点も不動産投資のメリットです。例えば、1,000万円のローンを組んだあとにインフレになっても、債務額は1,000万円で変わりません。一方で、家賃収入は物価とともに上昇するため、収入からのローン返済割合が下がることになります。

賃料は株式相場などと連動しにくい

資産価値や家賃が株式相場などと連動しにくい点も、不動産投資をアセットアロケーションに取り入れるメリットです。不動産投資であれば、アセットアロケーションを決める際のポイントの一つである、相関関係にない投資先への分散を実現できます。

経済状況によって不動産価格は上下しますが、株式やほかの物価ほど急な変動はありません。また、住居に対する需要は多くの投資先とは関係ないため、家賃水準も比較的安定しています。

さまざまな投資方法を取り入れて決めるアセットアロケーションのなかに不動産投資を含めておくことで、リスクの低減とともに投資先を選ぶ自由度も増すはずです。

【まとめ】アセットアロケーション管理が投資成功へのカギ

【まとめ】アセットアロケーション管理が投資成功へのカギ

投資の基本である分散投資の状況を管理するには、理想的なアセットアロケーションを決めることが重要です。投資先の相関関係や資産状況の変化に対応するリバランスなど、投資前にアセットアロケーションを十分検討しましょう。

また、アセットアロケーションを決める際は、不動産投資を含めて検討することをおすすめします。ほかの投資手法との関係性が薄く、リスクとリターンのバランスに優れているためです。

投資の際には、いきなり金融商品を検討するのではなく、資産をどう配分するかという観点で、まずはアセットアロケーションを決めてみてください。
 
 

友だち登録で役立つ情報をお届け!

イー・トラストのLINE公式アカウントでは、コラムの更新情報を随時お届け中です!
友だち登録をすると、ダウンロード資料「初めてでも失敗しないマンション経営」をすぐにお読みいただけます。
マンション経営をもっと詳しく知りたい方、ぜひご覧ください!

\さらに今なら!/
アンケート回答で【Amazonギフトコード 1,000円分】をプレゼント中です!

LINE友だち登録はこちら

お役立ちコンテンツ!

LINE公式アカウント 友だち登録

\投資・金融に関するお役立ち情報をお届け!/
LINE公式アカウント 友だち登録募集中!