親から相続した土地や建物の扱いに悩み、“とりあえず”放置したままにしているというケースをよく耳にします。所有していれば固定資産税がかかりますから、“とりあえず”のつもりでもマイナスになってしまっているのです。
運用すれば利益を上げることが可能であるのに、税金を払うばかりで放置していてはもったいない以外の何物でもありません。有効に活用するにはどうすればよいか考えてみましょう。
運用しないとどのくらいの損になるのか
土地を所有していると、固定資産税と都市計画税が課税されます。固定資産税は土地評価額の1.4%、都市計画税は市町村によって異なりますが、最高で0.3%が課税額です。つまり1,000万円の土地を所有している場合では、
となり、年間17万円を支出しなければならないのです。10年放置したままにしておけば、それだけで170万円が失われてしまいます。
土地に家が建っている場合は固定資産税が軽減されますが、昨今空き家は社会問題化しており、空き家を放置したままにしておくと市町村から勧告を受けたり、地域や周辺住民とのトラブルが発生したりする可能性もあります。土地や家を放置しておくことは、単に税金の額の問題ではなく、リスクを背負うことにもなるのです。
長期投資4つのメリット
土地や家は放置すればリスクとなる可能性がありますが、立派な財産でもあるのでうまく活用すれば利益を上げることもできます。相続した土地や家をどう活用したいかはそれぞれの事情にもよりますが、利益を上げる方法としては売る、貸す、アパートやマンションなどを建てて経営する、などといった方法があります。とくにアパートやマンション経営の場合は、固定資産税が軽減されますし、家賃収入を得ることもできますので有効な活用法の一つと言えます。
まとめ
親から相続した土地や家をリスクとするか、メリットとするかは活用次第です。少なくとも、放置しておけば税金がかかるばかりですから、すぐにでも有効に活用する方法を考えるべきでしょう。無料で相談できる窓口もありますから、情報収集から始めてみてはいかがでしょうか。