京都は、大阪と神戸に並ぶ関西を代表する都市です。伝統的な街並みと美しい景観が印象的で、実は近代的な住環境の整備も進んでいます。歴史的な価値を保ちつつも利便性が確保された街であり、不動産投資の対象としても魅力的です。
今回は、京都が注目される理由を、具体的な投資物件も含めて詳しく紹介します。
もくじ
不動産投資で京都が注目されている理由
多くの人が観光地のイメージをもつ京都ですが、実は不動産投資の対象としても多くの魅力がある都市です。観光事業に携わる人だけではなく、学生や会社員も多く生活しています。また、インバウンド需要が高まっている点も特徴です。
まずは、京都が不動産投資で注目されている理由を詳しく見ていきましょう。
学生の割合が多い
京都は学生の割合が多く、賃貸需要が高いという、不動産投資家にとって魅力的な市場が形成されています。日本屈指の国立大学である京都大学をはじめ、同志社大学や立命館大学など30を超す大学が集中していることが理由です。
学生による賃貸物件需要は、不動産投資に適しています。入学と卒業のサイクルがあり、一度契約が決まれば一定期間の入居が見込まれるためです。また、万が一空室が発生しても、入学時期には一定の需要が発生します。次の入居者が決まりやすい点も、学生を対象とした物件の特徴です。
大手企業の本社が意外にある
大手企業の存在も、不動産投資先として京都が魅力的といわれる要因です。京都には、世界的に有名なゲーム会社や電子機器メーカー、制御機器メーカーの本社が存在します。ほかにもグローバル展開している企業が多くあり、ビジネスの中心地としても注目されている都市です。
大手企業があれば人が集まってくるため、賃貸需要も高まります。ワンルームからファミリータイプまで、さまざまな物件への投資が有効です。
インバウンド需要が今後も見込める
海外からの観光客が多い京都は、いわゆる「インバウンド需要」が高い都市です。2024年7月に京都市が発表した、2023年の「京都観光総合調査」によると、外国人の宿泊者数(日本在住の外国人も含む)は過去最高の536万人に達しました。
インバウンド需要が高ければ、宿泊施設や飲食店関連の不動産需要が続くため、ほかの不動産価格も上昇します。たとえば、ホテル建設需要で土地の価格が上がると、賃貸物件の価値も当然上昇します。
賃貸物件の価値が安定している
京都の賃貸物件は、価値が大きく崩れることがなく比較的安定しています。歴史的建造物や文化財を守るさまざまな規制によって、新たに開発できる土地が限られているためです。
特に、市の中心部や観光エリアでは、建物の高さやデザインにも制限がかけられ、新しい賃貸物件を自由に建設できません。新たな物件が増えなければ既存物件の需要が続くため、経済状況によらず物件価値が維持されやすくなります。
京都は都市として魅力が高い
京都は、多くの人が魅力を感じる都市です。江戸時代以降に開発された東京とは異なり、はるか昔から人が住み、文化を創り出してきました。
街並みの特徴、行事や食文化といった、京都の都市としての魅力を再確認していきましょう。
文化に裏打ちされた独特の雰囲気
京都は街のいたるところに歴史的建造物があり、歩くだけで独特の雰囲気を感じられます。また、建造物への厳しい規制により、平安時代から続く街並みが色濃く残っている点も京都の特徴です。
これほど長い間都市として繁栄し続けた場所は、日本の他地域にはありません。日本の歴史を作り上げてきた都市だけに、現在も特別な場所です。単なる観光都市ではなく、人が住む場所として今も進化し続けています。
個性的なお店が多い
京都には築年数の古い物件をうまく活用した、個性的なお店が立ち並びます。「古都」ならではの古い建物の風合いを活かしつつ、現代的なデザインや機能を取り入れているモダンなお店も少なくありません。
普段利用するカフェでも、歴史ある建物であれば味わいも格別です。京都に住むと、日常生活までも特別な体験になります。住みたいエリアとしても人気がある京都の本当の魅力は、日常生活なのかもしれません。
年間を通じて行事や食を楽しめる
京都は年間を通して数多くの祭りや行事が開催され、四季折々の魅力を存分に楽しめる都市です。春は桜の名所である「哲学の道」や「円山公園」で花見を楽しむことができ、夏は祇園祭や五山の送り火が街全体を賑わします。秋には嵐山の紅葉、冬には雪化粧をまとった清水寺や金閣寺など、京都の魅力は尽きません。
また、京都は食文化も豊かで、旬の食材を使った料理を通年楽しめます。京懐石や精進料理、湯豆腐、おばんざいなどは、京都を代表する料理です。和菓子や茶道文化も盛んで、老舗の茶屋や和菓子店が数多く存在することも、京都ならではの特徴といえます。伝統文化と食文化は、観光客だけではなく、京都に住む人々にとっても都市としての大きな魅力です。
京都の具体的な投資物件
京都は、賃貸ニーズが安定している都市です。特に、利便性が良いエリアの単身者向け住宅は入居率が高く、継続的な収益が見込めます。
京都で不動産投資を考える際の具体例として、ワンルームの区分所有(分譲)マンションを2物件紹介します。
エステムコート京都河原町プレジール
本物件は、阪急京都線「京都河原町」駅から徒歩4分という絶好のロケーションに位置しています。さらに、八坂神社に通じる四条通も徒歩圏内で、商業施設や飲食店が近いため、日常生活で不便を感じることはありません。
専有面積は18.90㎡、間取りは1Kとコンパクトな間取りながら、快適な居住設備が整っています。エントランスのオートロックやTVモニター付インターホンが備わっており、セキュリティ面も万全です。また、コンシェルジュサービスも提供され、日々の暮らしに便利さと安心感を与えてくれます。
利便性・安全性・快適性を兼ね備えたこの物件は、投資用不動産として魅力的な選択肢です。
エステムプラザ京都烏丸五条
本物件は、京都市営地下鉄鉄烏丸線「五条」駅から徒歩7分の商業地域内に位置しています。エントランスから数秒で、商業施設や小売店が立ち並ぶ国道1号線に出られます。国道沿いは、飲食店も多数存在するため、単身者には不自由のない便利な立地です。
専有面積20.51㎡、間取り1Kでありながら、ウォークインクローゼットを設置することで、空間を有効活用できるように工夫されています。さらに、入居者専用のフリーWi-Fiも完備されているため、毎月の通信費を削減できる点も見逃せません。
利便性と快適性を併せ持ち、投資用不動産として魅力的な物件です。
【まとめ】大都市ではないが京都は不動産投資先になり得る
大阪や神戸と比べて大都市とはいえないものの、京都は安定した不動産需要が見込めます。歴史的な碁盤の目状の街並みや、文化に裏打ちされた独特の雰囲気が、ほかの都市にはない魅力です。また、多くの大学や企業が集まっているため、賃貸住宅の需要は安定しています。
新規物件の建築が限られているだけに、売り出し中の物件があれば機会を逃したくないものです。京都での不動産投資を、ぜひ検討してみてください。