マンション経営に乗り出すなら、都心部の物件に投資するのが鉄則です。なぜなら単身世帯を中心に人口の流入が多く、賃貸市場も活況を呈しているので、空室リスクを気にしなくて済むからです。その意味では、大学のキャンパスが集中する関西の都心部は恰好のエリアと言えるでしょう。
このコラムでは、大学のある街がなぜマンション経営に最適なのかについてお話しします。
キャンパスのお膝元なら学生の入居者に困らない
容易に想像がつくと思いますが、大学のある街、キャンパスのお膝元はマンション経営には絶好の環境です。なぜなら、当の学生たちが単身者向け物件の入居者になってくれるため空室を気にせず、安定した賃貸経営ができるから。しかも、卒業などで退去したとしても、すでにその時期には次の入居者も決まっていることが多いので、空白期間もほんのわずかで済みます。
したがって、賃料収入が途絶えることもありません。しかも、キャンパスがあるということで、学生を相手の商店や大学と取引のある企業の出先機関が周囲にあるので、学生だけでなく、単身のサラリーマンやOLの入居も期待できます。
都心回帰する大学が続々。郊外の学生街は衰退必至
ところが、こと郊外にある大学についてはその動向に注意が必要でしょう。昨今の少子化、学生減少を受けて、軒並み都心部にキャンパスを移し始めているからです。かつて不動産価格が高騰したバブル期に、その影響を避けようと多くの大学が郊外へと移転しましたが、それとは逆の現象が起きているのです。
たとえば、つい最近では中央大学の法学部が八王子から都心にキャンパスを移転すると表明したことで大きな話題になりました。また、大阪工業大と関西大が大阪の中心地である梅田地区に、校舎ビル建設を進めているというニュースも記憶に新しいところ。こうした動きに対して大学の一極集中を招くとして懸念する向きもありますが、何としても学生を集めたい大学としては、もはや不便で通学のしにくい郊外にキャンパスを置いておく理由がありません。
学生の多い大阪、神戸、京都の都心部が狙い目
経済の中心地である関西の主要都市ですが、じつは同時に大学が集中するエリアでもあります。とくに大阪、神戸、京都の都心部を中心に大学のキャンパスが集中しており、学生の街として古くから定着している地域もあります。
また、大阪工業大や関西大のように、郊外のキャンパスを都心部に回帰させようという動きも活発。そうなると、マンション経営に携わるオーナーとしては、こうした傾向を見逃す手はありません。新たにキャンパスが移転してくることを想定して、早くから物件探しに着手しておきたいところです。
まとめ
少子化、学生の減少は社会全体からすれば深刻な問題ですが、そのことで大学の都心回帰が加速するとすれば、不動産投資にはまたとないチャンスとなります。