資産運用の目的は、自分の資産を増やすことです。子どもの教育のため、安心したゆとりある老後のためなど、資産が多い分に損はありません。しかし、増やすための資産運用となると、メリットもあればリスクもあります。せっかくの運用で損失は出したくないものです。
資産運用については、知識や経験も必要となりますが、まずはローリスクで始められる方法から考えてみるとよいでしょう。
資産運用の「インカムゲイン」「キャピタルゲイン」
「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。資産運用では、リターンを得る方法として、この2種類が挙げられます。
インカムゲインとは、家賃収入や株式の配当など、資産を所有していることで得られる利益のことで、不労所得と呼ばれるものにあたります。キャピタルゲインとは、資産を売買することにより得られる利益のことです。具体的には株や土地を売ったときに得られる利益などを指します。
資産運用のリスクとは
資産運用の中で、もっともリスクが低いのは預貯金です。意外に思われる方もいるかもしれませんが、銀行に預けることで利子が付くという点で資産運用の一つであり、ローリスクでローリターンなインカムゲインにあたると言えます。しかし、現在の日本では銀行の利子はとても低いので、資産運用の効果はないに等しいと言えるでしょう。
反対に、ハイリスクでハイリターンな運用方法の一つがキャピタルゲインの代表格であるFXです。円や外国の通貨を売買することで利益を得る方法で、レバレッジという制度を利用すると自己資金の数倍以上の金額を運用できるため、大きなリターンが望めます。ただし、同じだけ損失を負うリスクも大きく、相当の知識や経験が必要となります。
ローリスクで始める資産運用
安定して資産運用を始めるには、インカムゲインで利益を上げる方法を取るのが、リスクが少なくおすすめです。ローリスクでも預貯金のようにリターンが少なくては運用メリットを感じることができませんが、リスクが少なく着実に利益を上げる方法として、不動産投資があります。
不動産投資では、マンションなどの物件を所有し他人に貸し出すことで、毎月一定の家賃収入が望めます。確定申告をすることで住民税や所得税などの節税効果も期待できますし、相続することとなる場合、現金で相続するより不動産にした方が、相続税が低くなるというメリットもあります。株式や地価のように経済状況によって価格が変動しにくいのが家賃であり、景気の影響をあまり受けずに高い利回りが期待できます。
まとめ
資産運用はこれからの時代を安心して生活するために必要なスキルと言えます。しかし、運用にはリスクも付き物で、ハイリターンの運用を行うにはある程度の知識や経験、そしてハイリスクを負うかもしれない覚悟も必要です。まずは、ローリスクで始められ、かつ安定して長期的に利益が見込める不動産投資から資産運用を考えてみてはいかがでしょうか。