親から相続した資産、大切にしたいですよね。子どもや孫のために親が残してくれた資産ですから、多くの人にとっては余剰資金になるのではないでしょうか。 資産をうまく運用することができれば、税金対策になったり、ゆとりある老後のための私的年金にしたりとメリットは大きいです。中長期的な視点で、確実に運用できる方法について考えていきましょう。
現金を相続した場合
現金を運用する場合には、預金や国債、株やFX、不動産投資などが挙げられます。それぞれにメリット、デメリットがありますが、相続した資産を目減りさせるリスクなく運用したい場合には預金や国債が安心です。ただし、元本割れのリスクが少ない分、金利は低いので運用の効果はあまり感じられないでしょう。一方、株やFXの場合は資産を大きく増やせる可能性がある一方、損失を出してしまう可能性もはらんでいます。株や預金などは社会状況によって価値を失う可能性のあるものですが、安定した現物資産として金(ゴールド)に替えておくのもよいでしょう。
不動産投資の場合、相続した現金を自己資金に充てることでローンを組まずに、あるいは借入額を少なくマンション経営を始めることができます。空室が出たり入居者のトラブルが発生したりするなどのリスクもありますが、立地に相応しい間取りにする、入居審査基準をしっかり行う、などの対策をしっかりとれば、月々の家賃という形で安定した収入を得ることができるのが不動産投資のメリットです。
土地や家を相続した場合
土地や家を相続した場合、固定資産税がかかりますし、草木の繁茂や空き家の老朽化、衛生や景観の問題からトラブルを引きおこす原因にもなり得ます。そのため、放置すること自体リスクであると言えるでしょう。
相続した土地の周辺環境に合わせ、駐車場、店舗や倉庫、住宅にするのがよいか、場合によって選択肢も策も異なりますが、毎月安定した収入を得ることが可能になりますし、マンションやアパートなどにすると固定資産税が減額される場合があります。不動産を放置するリスクを負うより、いくらかの初期投資を行うことで収益につなげられることから、不動産投資という形で資産運用を行うことの方がより良い選択ではないでしょうか。
まとめ
親から相続した資産、現金を銀行に預けても微々たる利子しかつきませんし、土地や家をそのまま放置しておくのはリスクも伴います。うまく運用してより豊かな将来への備えにすることができれば、親も安心してくれるかもしれませんね。