「天下の回りもの」と言われるように、お金は流通してこそ価値を生みます。ところが、1,700兆円にも上る個人の金融資産がありながら、これが消費や投資に回らないために経済の停滞を招いているのが今の日本。こうした状況をなんとか打開しようと、かねてから政府は「貯蓄から投資へ」のシフトを呼びかけていますが、この試みもなかなか功を奏しません。
しかし、この先行き不透明な時代だからこそ、貯蓄より投資が必要なのではないでしょうか。そこで今回は、超高齢時代を豊かに生きるための不動産投資について考えてみました。
「増えない貯金・減る年金・増える負担」の三重苦時代
今や定期預金金利はわずか0.01%。銀行に100万円を1年間預けても、100円にしかならない超低水準です。それなのに、多くの日本人が貯金にこだわるのはやはり「安全」が捨てがたいからでしょう。たしかに投資は貯金とは違って元本割れするリスクをはらんでいます。「貯蓄から投資へ」は理想だと思いながらも、なかなか踏み込んで行けないのはこうした心理が働いているからにほかなりません。
しかし、少子高齢化や労働人口の減少で社会保障の屋台骨が揺らぐなか、年金支給額の減額や受給年齢の引き延ばしが検討されています。こんな時代に豊かな老後を送ろうとすれば相応の蓄えが必要になりますが、預貯金だけではとても追いつかないというのが実情ではないでしょうか。
しかも、老後費だけでなく、子どもがいる家庭では教育費の負担も重くのしかかります。やはり、今こそ「貯蓄から投資へ」のシフトが不可欠です。
貯金に固執するホントの理由は?
それでもなお、貯金への依存度が高いのはなぜでしょう。考えられる理由はいくつかありますが、投資を難しく考えすぎて必要以上に敬遠してしまっているか、市場相場や国際情勢に大きく影響を受ける株、FX、先物取引などの金融商品にのみ目が行ってしまい、資産運用はリスクが高いと二の足を踏んでいるかのどちらかでしょう。
要は、仕組みがよりわかりやすく、安心して投資できる対象があれば、多くの人が抱くこうした不安もきっと解消されるはずです。しかし、そんな理想的な資産運用法があるのでしょうか?
誰にでもわかりやすく、安心してトライできる不動産投資
たとえば、不動産投資。購入したマンションを賃貸し、そこから月々の家賃収入を得るというごくシンプルな仕組みは誰にでもわかりやすく、資産運用としてはとっつきやすいもののひとつでしょう。しかも、毎日の市場相場で大きく価値が変動する株やFXとは違い、マンション相場は長期にわたって安定しているのでこの点も安心材料に違いありません。
不動産投資に難しい理論武装は一切不要。「都心部の優良中古物件を購入し、賃貸に出すだけ」というわかりやすさもマンション経営の魅力です。何しろ、人口の流動性が高い都心部なら、マンション市場も活発なので入居者も定着しやすく、空室リスクも気になりません。しかも、築10年程度の中古マンションなら新築とそん色ない内外観、設備でありながら、購入価格も手ごろ。人気も高いので家賃の維持もしやすく、高利回りでの運用が期待できます。
さらに、ローンを組んで購入しても、完済まで家賃収入を充てられるので家計に負担をかけません。これなら、今まで投資に今ひとつ踏み込めなかった方でも安心してトライできるはずです。
まとめ
不動産投資、とりわけマンション経営のわかりやすさ、安全性の高さがおわかりいただけたでしょうか。貯蓄で資産形成を図るのはもはや現実的ではありませんが、不動産投資ならそれも決して夢ではないということ。
また収入が途絶えれば貯蓄はできませんが、マンション経営による家賃収入は定年退職後も長きにわたって人生を支え続けます。「貯蓄から投資へ」のシフト、ぜひ、皆さまも検討してはいかがでしょうか。