給与以外に、毎月の収入を少しでも増やしたいと誰しも考えます。一方で、本業が忙しく、なかなか副業を始められない人も多いのではないでしょうか。そこで検討したいのが、不労所得で収入を増やす方法です。
労力をかけずに収入を得られれば、現在の生活はもちろん、将来の資産形成も安定します。しかし、不労所得を得るにはさまざまな方法があるので、何をするかを検討する時点でつまずく人も少なくありません。
そこで今回は、初心者でもできる不労所得の作り方を、注意点も含めて詳しくご紹介します。
もくじ
将来の資産形成に影響する不労所得
安定した不労所得を継続的に得られれば、将来の資産形成に大きく寄与します。「不労」なので、基本的に本業にはほとんど影響しません。また、不労所得で一定の収入を確保しておけば、本業の収入が低迷した際のリスクヘッジになる点も大きなメリットです。
不労所得の定義や重要性について詳しく解説します。
不労所得とは?
不労所得とは、労働をせずに得られる収入のことです。不動産投資で得られる家賃収入や、株式投資で得られる配当金などが該当します。一方で、一般的な会社員の収入は、労働の対価として得られる給与所得です。
不労所得は労働が伴わないため、基本的に時間の制約も受けません。しかし、投資をおこなうには、専門知識や投資判断のための情報収集が必要です。ほかの方法でも、自動的に収益があがる仕組みづくりといった、直接的に収入を得ない部分での労力はかかってきます。
不労所得で安定収入を得る重要性
不労所得は、単に収入を増やすためだけではなく、生活を安定させるという面でも重要性が高まっています。日本の賃金水準は長年ほぼ横ばいですが、近年では物価が上昇しつつあり、実質的な給与収入は下落傾向です。また、税金や社会保険料の負担は年々増加しており、可処分所得はさらに減少するおそれもあります。
収入が上がらず、支出だけが増加する状況下では、複数の収入源を持つことが有効な対策です。とくに、本業への影響が少ない不労所得であれば、負担なくリスクヘッジができます。
不労所得を得るためのおすすめの方法5選
不労所得を得るための方法はさまざまです。
初心者におすすめしたい、不労所得を得るための5つの方法をご紹介します。メリットとデメリットも含めて解説しますので、自分に合った方法をみつけてください。
ドロップシッピングビジネス
ドロップシッピングビジネスとは、商品を仕入れずに販売するネットショップの運営方法です。ネットショップ上に掲載した商品の注文を受けると、メーカーや卸売業者に注文内容を送り、直接購入者に商品を発送してもらう仕組みです。商品の仕入れがないため、売れなかった場合でも在庫リスクがありません。
また、ドロップシッピングビジネスは、出荷や販売後のアフターケアなど、人的なリソースが必要な作業のほとんどをメーカー側に任せられる点が大きなメリットです。一方で、誰でも参入しやすいため、競合との差別化戦略を立てられるかどうかが収益化のカギとなります。
デジタルコンテンツを販売する
動画コンテンツやオンラインセミナー、電子書籍などのデジタルコンテンツをオンライン上で販売する方法もあります。コンテンツ制作には労力がかかりますが、一度コンテンツを制作すれば、その後は労力や仕入れコストをかけずにいくつでも販売できます。
ただし、デジタルコンテンツは、物質的な商品と比べて無断で転用されるリスクが高い点に注意が必要です。
アフィリエイトで稼ぐ
アフィリエイトとは、自身のブログなどで商品やサービスを紹介して、ユーザーが購入すると広告収入を得られるビジネスです。広告を掲載するWebサイトを構築すれば、半自動的に収入を得られるようになります。
ただし、アフィリエイトで安定した収益を得るためには、多くのアクセスを集められる質の高いコンテンツ作成やメンテナンスが不可欠です。
株式投資
株式投資は、不労所得を得る代表的な方法です。株の売買による差益が主な収益となります。
また、優良企業の株式を長期保有して、配当金や株主優待を得る方法も不労所得として有効です。株の売買差益と比較すると、短期的な収入は多くありません。しかし、投資した企業が収益を上げ続けていれば、株を保有しているだけで継続的に配当金や株主優待を受けられます。
不動産投資
不動産投資は、購入した不動産を貸し出して家賃収入を得る投資方法です。投資よりも経営に近い部分があるため「不動産経営」とも呼ばれます。また、購入した不動産が値上がりした時点で売却し、売却益を得ることも可能です。
ローンを組んで不動産を購入すれば、自己資金だけでは購入できない大きな物件にも投資できます。レバレッジを効かせることで、より大きな利益を得られる可能性があるでしょう。取得した不動産の運営は管理会社に委託できるので、手間はほとんどかかりません。
ただし、空室や災害といった、収益やローンの返済を圧迫するリスクもあるので、資金計画をしっかりと立ててから参入しましょう。不動産投資を不労所得として検討するのであれば、まず不動産業者などの専門家に相談することをおすすめします。
初心者が不労所得に取り組む際のポイント
不労所得を得るには「資金」「労力」「時間」「専門知識」が必要です。不労所得なのに「労力」や「時間」がかかる点は、一見矛盾しているように感じます。しかし、安定した不労所得を得るためには、事前の勉強や準備、仕組みづくりがある程度は必要です。
また、自分にとって実現可能な方法かどうかを判断するうえでも、事前の情報収集は欠かせません。初心者が不労所得に取り組む際に、意識すべきポイントを詳しくみていきましょう。
初期費用・運用資金の確保
不労所得のなかには、初期費用や運用資金が必要となるケースもあります。株式投資では最初に株式を購入する費用が必要ですし、不動産投資であれば管理などの運用費用も確保しておきたいところです。
不動産投資を例に挙げると、初期費用は取得する物件の代金だけではありません。不動産会社に支払う不動産仲介手数料をはじめ、不動産登記費用や登録免許税などの諸経費も発生します。また、物件をローンで購入する場合は、金融機関に対して事務手数料およびローン保証料が必要です。さらに物件購入後には、管理費用のほか、固定資産税や都市計画税といった税金もかかってきます。
不労所得を始める際は、初期費用や運用資金をどの程度確保しておくべきかを事前に調査しておきましょう。
目標と期限の設定
不労所得に取り組む際は、いくらをいつまでに得たいのか、目標と期限を設定しましょう。最初の段階では、大まかな目安で構いません。
目標と期限が明確になれば、不労所得を得るための最適な方法が見えてきます。ただし、不労所得は、短期間で大きな収益をあげることは困難です。基本的には中長期的な視点で、無理のない目標を立てるようにしましょう。
収益化の仕組みとリスクの理解
不労所得の成功率を上げるためには、選んだ方法の仕組みやリスクを正確に把握する必要があります。せっかく不労所得で収入を増やそうとしても、損失を被ってしまえば本末転倒です。とくに、どのようなリスクがあるのかは、事前にしっかりと調べておきましょう。
収益化の仕組みについても、なんとなく理解するのではなく、誰かに質問されても答えられるくらいの知識をつけておきましょう。不労所得を得るために、直接的な労働は必要ありませんが、事前準備など一定の労力と努力は必要です。
ライフスタイルに合った方法を選択する
不労所得を作る際は、本業も含めた現在のライフスタイルに無理のない方法を選ぶことが大切です。不労所得のために時間や体力を削られてしまっては、本業の収入減につながりかねません。また、無理なく収入を得られる点が不労所得の最大のメリットなので、手間がかかるのであれば副業を始めたほうが確実です。
まったく経験のない分野に挑戦する場合は、専門家に頼ることも検討しましょう。たとえば、不動産投資であれば、不動産業者に相談して計画を立てることで無理なく始められます。
不労所得を作る際の注意点
不労所得によって収入が増えた場合、いくつか注意すべき点があります。本業に影響がでることもあるので、事前に確認しておきましょう。
不労所得で注意すべきポイントを3つご紹介します。
確定申告が必要となる場合もある
経費を差し引いた所得が年間20万円以上となる場合は、確定申告が必要です。確定申告をしなければ、脱税になってしまうので注意しましょう。
確定申告は、基本的には納税のためにおこないますが、実は申告者側が得をするケースもあります。不労所得を始めた年度など、初期費用によって赤字となった場合です。不動産投資などでは給与所得と損益通算ができるので、不労所得での損失額によっては所得税が軽減されます。
副業とみなされる場合もある
不労所得は、会社の就業規則によっては副業とみなされるケースがあるので注意してください。副業に対して制限がある会社に勤めている場合、何らかのペナルティを受けるおそれがあります。最悪の場合、退職に追い込まれてしまうかもしれません。
とくに、公務員の場合は副業が法律によって制限されているので、事前に確認しておくのが無難です。
本業に支障が出ないようにする
前述のとおり、不労所得を始めるためには、収益化の仕組みづくりや最低限の管理が必要です。とくに、初めて挑戦する分野では、大きな負担になってしまうことも少なくありません。
しかし、不労所得は、あくまでも安定した本業があってこその副収入です。ほとんどのケースで、最初から早期リタイヤできるほどの収入は得られません。本業に支障のない範囲で、無理なく始めるようにしましょう。
【まとめ】最適な不労所得の作り方は人によって異なる
不労所得は、時間や労働に左右されずに得られる収入です。本業の給与以上の不労所得を得られれば、早期リタイヤをして経済的に自由な生活を送ることも夢ではありません。初心者でも無理なく始められる方法もあるので、ぜひ積極的に取り組みましょう。
一方で、不労所得を得るためには、知識の習得や情報収集に一定の労力がかかります。また、初期費用が必要となるケースもあるので、事前にしっかりと計画を立てておくことが大切です。生活や仕事に支障の出ない範囲で、少しずつ不労所得に取り組んでみてくださいね。
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