資産運用と一口に言ってもその種類や内容はさまざまです。株やFX、不動産投資などは耳にしたことがありませんか? ただ、初心者の方は具体的にどういった運用をするのか、よくわからないことも多いのではないでしょうか。
今回は、資産運用に関心を持ち始めた初心者の方のために、株とFX、不動産投資の基本的な違いについてご説明します。
株のメリット・デメリット
株式投資は、企業の株を購入しそれが購入時よりも高値になったときに売却することで利益を得る投資方法です。また、株は所有することで、企業からの配当金を得ることができたり、株主優待として、株主限定のサービスが得られたりします。
株の売買のタイミングを見極めることで高額の利益を得られる可能性がある一方で、株の値が上がらなければ利益が出ませんし、企業が倒産するようなことがあれば、株はただの紙くず同然となってしまいます。また、近年では外国人投資家が多く参入していることもあり、世界経済の動向が株価に与える影響も大きくなっています。
FXのメリット・デメリット
FXとは、外国為替証拠金取引の略称で、通貨を売買して利益を上げる方法のことです。
たとえば,1,000円で10ドルを両替し、その後通貨のレートが変動したとします。
1ドル=110円になった・・・10ドル=1,100円(利益+100円)
こうして通貨を両替するときに発生するレートの違いから利益を上げるのがFXの基本的な仕組みです。また、FXにはレバレッジという仕組みがあり、これを利用すると自己資金の数倍から数百倍の取引が可能になるため、多額の利益を生み出すことができます。
一方、購入した通貨が購入時よりも安くなっていれば損失となりますし、レバレッジを使っていれば損失も数倍から数百倍になるためリスクが大きくなります。通貨の変動は世界情勢の影響を大きく受けるため、購入した国の通貨が暴落する可能性も否定できません。
不動産投資のメリット・デメリット
不動産投資は、マンションなどの不動産を購入しその家賃を利益として得る投資の方法です。マンションの家賃は社会情勢や経済状況の影響を受けにくいことから、安定した利益が長期的に得られるという点でメリットがあります。
一方、空室が出たり、家賃の滞納が起きたりすると、収入が得られないばかりか滞納者から家賃の回収をしなければなりません。人気のエリアでの購入や入居者の審査条件を厳しくするなどのリスク回避が重要になります。
長期的な資産形成を目指すには
株は、配当や株主優待など所有することで得られる利益がある一方で、株の売買のタイミングや企業価値の見極めなど、利益を上げるためには経験や知識が必要になってきます。FXでは、少額から大きな利益が期待できることが魅力ですが、その分リスクも大きく、自分で損益を判断する必要があるという点では、性格的な向き不向きもあるでしょう。
不動産投資は、確実に信用できる入居者を見込むことさえできれば、長期的に安定した資産形成が可能になると言えます。
まとめ
株、FX、不動産投資とそれぞれにメリット・デメリットがありますが、まずはそれらの仕組みや利益を出すために必要なことがなにかをしっかり知る必要があります。投資に使える資産や時間、自分の性格にあった投資はどういったものか、などの情報を集めて大切な資産を増やしていきましょう。